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会計税務ニュース
 


16,監査を避けろ!~IRSに怪しまれる前に~

今回は監査の話です。皆さんはIRSから監査を受け、多額のペナルティーを課せられたり、ペナルティーは課せられないまでも、膨大な時間を監査に割かれたりした人達の話を聞いた事があるでしょうか?監査が入ってしまうと何かと面倒なものです。今回はIRSからの監査を避ける為に私達ができる事を紹介していこうと思います。

計算は正確に

IRSによると、提出された納税申告書の中で最も多いエラーの一つは「計算ミス」だそうです(http://www.irs.gov/taxtopics/tc303.html)。あまりにも計算ミスが多い場合は、「この作成者は注意が足りない」とみなされ、その申告書に"Red Flag"が立ってしまいます。これを避ける為にも数字を入力する際は細心の注意を払い、入力後は見直しを欠かさない事が大切です。


収入が多い人は要注意

収入が多い人ほど監査が入る可能性が多くなるようです。ここで少し統計データを紹介しましょう。
$100万以上の収入をレポートした人は、$20万以下の収入をレポートした人に比べて、監査が入る可能性は約6倍となる。
$20万~$100万の収入をレポートした人は、$20万以下の収入をレポートした人に比べて、監査が入る確率は約3倍となる。
収入が多い人ほど項目別控除(itemized deduction)の恩恵にあずかり易いので、IRSの目を引き易いようです。特に多額の寄付金やその他の経費をSchedule Aでレポートした場合、IRSのチェックを受け易くなります。

また、収入が多い納税者の多くは中小規模のビジネスオーナーであることが多いようですが、Schedule C(小規模ビジネスのオーナーが提出すべき申告書類)を提出すると、監査が入る確率が2~4倍上昇してしまいます。多額の収入を小規模のビジネスから得ている納税者は、IRSの注意を引き易いSchedule Cの提出を避ける為に、法人格を取得(incorporation)する場合が多いようです。


収入が少ない人も要注意

IRSが申告書を審査する際、特に厳しくチェックされる項目が勤労所得税の控除(Earned Income Tax Credit: EITC)です。EITCは低所得者が対象の還付金がもらえる控除の一つです。一昔前のデータになってしまいますが、1999年の時点では、EITCで申告された税金の過剰支払いが約$90億も発生しているという結果が出ています。

またEITCに関するエラー発生率は30%で、他の社会保障プログラムよりも約3倍も高いエラー発生率です(http://www.hoover.org/publications/hoover-digest/article/6510)。2002年にはIRSは100万件以上の申告書に対してエラー通知を発行し、その時のEITC申告総額は$7億以上に上るとIRSはレポートしています。

過去にこのような事を経験したIRSは、現在もEITCに関するチェックを厳しくしているようです。IRSから指摘を受ける前に、EITCを申請する際には正しく情報を入力する事に注意しましょう。特にエラーが多いのは、金額情報のミス、子供達への間違ったタックスIDの付与、収入の過少申告、適用外の扶養家族の申請等があるようで、これらに関しては特に厳しくチェックされるようですので、申告の際は気を付けて下さい。


身の丈に合った生活を

IRSにレポートした収入に見合わない寄付や経費が計上されていると、IRSから疑われる可能性が高くなります。極端な例でいえば、年収$3万の人が、$5万の寄付金をレポートしている場合等は要注意です。

IRSのデータベースには、あなたが住んでいる地域と扶養家族の人数を元にして、生活に最低限必要な予測費用が登録されています。もしこの最低限の生活費と申告書の内容が大きくかけ離れている場合は、この納税者は収入を少なく申告しているか、控除額を過剰に申告しているのではないかと疑われる可能性があります(http://www.taxgirl.com/irs-insists-mom-is-too-poor-to-support-kids/)。したがって、IRSからの監査を避ける為に、申告書を作成する際は収入と費用のバランスに注意しながら、納税者の生活を想像し易い内容の申告をする事が大切かも知れません。もちろん申告は正直に行いましょう!


損失を出し過ぎてはいけない

米国政府(Accountability Office)のレポートによると、Schedule Cでネット損失を申告した納税者の約70%は、架空の損失をつくりだす為に過剰に経費を計上しているとの調査結果が出されています。ビジネスには利益が出る年もあれば、出ない年もある事はIRSも理解はしています。しかし、3~4年以上に渡り連続して損失を申告し続けると、IRSから架空経費の計上を疑われ、監査が入る確率が高まるようですのでご注意を。


扶養家族(dependents)の数は正確に

申告書上で "dependent"とみなされる対象は法律でしっかりと定められています。したがって、たとえあなたが近所に住んでいる親戚のお婆さんや子供達にいつもお金をあげていたとしても、勝手に"dependent"にしないようにしましょう。離婚した夫婦の場合にもよく間違いが見受けられます。また、IRSへの説明無しに"dependent"の人数を毎年変更してしまうと、IRSからの注意の目が厳しくなります。似たようなケースで、複数の納税者が同一人物を"dependent"として申告している場合も監査が入ったり、申告書自体が拒否されたりしてしまうケースもあるようです。

もう一つ注意しておくべき事は、"dependent"として申告する人物にはソーシャルセキュリティー番号が必要だという事です。もし申告しようとしている "dependent"の方がまだソーシャルセキュリティー番号を持っていない場合は、ITIN (Individual Taxpayer Identification Number)という番号をIRSから取得しなければなりません。場合によってはこの番号の取得が複雑なケースもありますので、そのような時にはTwo Milesにお任せ下さい!


収入は全てレポートする

IRSは脱税の防止の為に数々のシステムを作り上げてきました。あなたのW-2や1099等の申告書類が会社や学校から発行される度に、その情報はIRSにレポートされますし、銀行や不動産業者、その他の金融機関からもあなたの金融情報はIRSに逐次レポートされています。そのようにしてレポートされた情報の約96%は正確であるとされているようです。こうしたIRSのたゆまぬ努力により、納税者が収入の虚偽申告をしたとしてもすぐにバレてしまうシステムが構築されています。したがって、申告書を作成する時に備えて、重要な申告書類は大切に保管しましょう。もし自分の手元に届いていない申告書類がありそうな場合は、あなたの会社や学校、金融機関等に直接問い合わせる事も重要です。


納税申告はe-fileで

申告書をe-fileした場合と紙媒体で作成した場合の申告内容に関するエラー発生率を比較すると、e-fileした場合のエラー発生率は1%ですが、紙媒体での作成の場合、それが20%に一挙に増加するようです。エラーが発生してしまった場合、その申告書がIRSに拒否されてしまうのと同時に、その申告者に対するIRSの注意のレベルも上昇します。そして結果的には監査の対象になってしまう確率も高くなります。これを避ける為にも申告書はなるべくe-fileする事を心がけた方が良さそうです(http://www.irs.gov/newsroom/article/0,,id=218319,00.html?portlet=7)。


結論:「普通の人」になりましょう
IRSは「人と違う」申告書があまり好きではないようです。実際、IRSにはthe Discriminant Inventory Function System (DIF)というコンピュータープログラムがあり、このプログラムによって全ての個人納税申告書にスコアを付けています。もしあなたの申告書のスコアが標準的スコアから大きく外れてしまった場合、監査の対象となる確率は増加します(http://www.irs.gov/taxstats/article/0,,id=175800,00.html)。このスコアを標準値に収める為に必要な事は、既に書いたような項目の一つ一つに注意する事です。例えば、結果的に多額の損失が突然計上されたり、多額の項目別控除を申請したりする場合は、IRSの注目を浴びるということを心得ておいた方が良いでしょう。「出る杭は打たれる」というのは日本だけの話ではないようですね。

2012年4月23日 会計税務ニュースコラムナー 小林

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